受賞者一覧


文部科学大臣賞

タイトル :「わ和輪 ~培地における麹菌のコロニー形成~」
学 校 名:横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校
メンバー :山本 実侑

<講評>
 山本さんは実験室の中で麹カビが広がる際に偶然にもリング上のパターンを形成したことをきっかけに、詳細な研究を計画し、その動作原理を調べた。 かびの菌糸体同士がコミュニケーションをとりながら栄養を求めてプレート上に広がる現象を見出しながら、培養中の麹カビに光摂動・温度摂動を様々なパターンで与える実験を綿密に計画・実行し、かびがプレート上から外方向に向かって広がるときに摂動を受けることでその速度が変わり、結果かびの密度が変わり同心円状のパターンを形成することを見出した。展示されていた実験ノートも科学者の見本になるような素晴らしいものであった。



農林水産大臣賞

タイトル :「バイオエタノール製造に利用できる花酵母を求めて」
学 校 名:ノートルダム清心学園清心女子高等学校
メンバー :大橋 慈子

<講評>
 本研究は、木質からバイオエタノールを取り出すため、セルロース、キシロースを分解でき、更にアルコール発酵能を持つ酵母の探索を行ったものである。自ら157酵母菌を採取、単離し、創意工夫を重ねた方法を用いて酵母の能力を評価した結果、候補となる5つの酵母菌を見い出す事に成功した。この研究成果は、様々な産業から生み出される廃材としての木質を、食料、家畜飼料との競合が生じないバイオエタノール原料として再利用する夢を切り開くきっかけとなるものである。



環境大臣賞

タイトル :「卵殻膜のリサイクル利用で電池材料を作製する研究」
学 校 名:米子工業高等専門学校
メンバー :前田 千澄

<講評>
 卵殻膜(卵の殻の内側の皮)を燃料電池の主要部品として利用する研究である。 従来、燃料電池の電解質膜には合成ポリマーが試されてきたが、本研究は卵殻膜に着目し、その加工法を工夫することで燃料電池の電解質膜として機能することを示した。 この成果は、従来の合成ポリマーによる電解質膜を、生分解性材料で置き換えた燃料電池を実現する可能性を秘めている。




科学技術振興機構賞

タイトル :「鉄摂取により生物の酸化ストレスは増加する」
学 校 名:山梨県立韮崎高等学校
グループ :生物研究部

<講評>
 鉄の摂取と酸化ストレスの関係について興味を持ち、ショウジョウバエを利用して様々な視点から検証実験を展開している興味深い研究である。鉄の摂取量や寿命の変化といった見た目の現象ばかりではなく、ストレスレベルの評価としてSOD活性や酸化タンパク質などの体内の分子レベルの変化についても併せて解析して考察していた点は高く評価できる。これからの科学発展に寄与する可能性のある研究であり、科学技術振興機構賞に相応しい。




慶應義塾賞

タイトル :「カイコ絹糸腺タンパク質の物性の解析と動物細胞培養への応用」
学 校 名:横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校
メンバー :藁科 友朗

<講評>
 カイコ繭の絹タンパク質であるセリシンとフィブロインは細胞培養素材として注目されている。繭では2種類のタンパク質が混在しているため、取り出すには加熱処理が必要であり、タンパク質の熱変性が起こると考えられる。本研究では、セリシンとフィブロインが異なる器官(それぞれ中部絹糸腺と後部絹糸腺)で合成されていることに着目し、それぞれの器官からタンパク質を取り出す簡便な方法を用いている。その結果、繭からよりも絹糸腺(けんしせん)から取り出されたタンパク質で顕著に細胞増殖が観察されている。本研究は、未来を先導するような独創的な研究に授与される慶應義塾賞に相応しい。




山形県知事賞

タイトル :「セイヨウタンポポを用いた天然ゴム代替資源の開発」
学 校 名:東京都立戸山高等学校
グループ名:SSH化学 タンポポシスターズ

<講評>
 本研究では、企業によるロシアタンポポのゴム資源化に触発され、国内で旺盛に繁殖するセイヨウタンポポとカントウタンポポからゴム成分を抽出し、輪ゴムと短冊状に加工する事に成功した。さらに、タンポポ由来ゴムが既存ゴムより酸化耐性に優れ、遜色のない強度を持つ事を明らかにした。また、先行研究との比較により、実用化には生産性の向上が必要であり、抽出過程に改善の余地があると推察している。興味を持った事象を身近な素材を使ってみごと再現し、重要な性質の評価まで一貫して行った点が高く評価できる。




山形県教育委員会教育長賞

タイトル :「瞬間的高圧の繰り返し処理による粉体中芽砲菌殺菌について」
学 校 名:沖縄工業高等専門学校
メンバー :八幡 雅樹

<講評>
 本研究は従来加熱による殺菌が、品質維持とコストの問題から難しい小麦粉などの粉体食品に対して、瞬間的高圧の繰り返し処理による殺菌を行って解決したものである。衝撃波の負荷回数などの殺菌条件を最適化し、米粉に枯草菌を添加した実際の試料において有効性を確認した。殺菌処理を行った試料の安定性、技術のスケールアップなどの展望もある優秀な研究である。




鶴岡市長賞

タイトル :「山形県に適した山田錦を探す」
学 校 名:鶴岡東高等学校
メンバー :鈴木 昌樹





優秀賞

タイトル :「論田川に生息する縦肋の多いカワニナの正体に迫る」
学 校 名:岐阜県立岐山高等学校
グループ :生物部カワニナ班

タイトル :「PCR-RFLP法による日本産イシガイ類の鑑定」
学 校 名:埼玉県立松山高等学校
グループ :イシガイ判別班

タイトル :「桑の葉を含まないカイコの人工飼料の作成」
学 校 名:島根県立益田高等学校
メンバー: 福満 和

タイトル :「アオコの毒性物質(ミクロシスチン:MC)の無毒化細菌の発見と毒性分解メカニズム」
学 校 名:清風高等学校
グループ :生物部

タイトル :「透明骨格標本の作成技法の検討及び形態観察による骨格変異の研究」
学 校 名:山形県立米沢興譲館高等学校
グループ :CSS部





審査員特別賞

学校名:山形県米沢興譲館高等学校
氏 名:青木ほのり

学校名:清風高等学校
氏 名:安達 翔馬

学校名:山形県立鶴岡南高等学校
氏 名:大戸 麻矢

学校名:山形県立鶴岡南高等学校
氏 名:岡部 晴子

学校名:長野県須坂園芸高等学校
氏 名:北澤 由紀

学校名:長野県松本工業高等学校
氏 名:小池 篤哉

学校名:東京都立戸山高等学校
氏 名:紺野沙友莉

学校名:実践女子学園高等学校
氏 名:酒井 彩乃

学校名:羽黒高等学校
氏 名:菅江 果子

学校名:豊島岡女子学園高等学校
氏 名:林 秀美

学校名:山梨県立韮崎高等学校
氏 名:平澤 茉衣

他に、優秀研究指導者表彰が4点贈られました。